自伝。 終わりと始まり
悩んだ末、僕はお店を辞めることにした。
「Sさんについていこう」、と、思った。
Sさんが働いているお店、かなり仕事のレベルが高いらしい。
僕にとって、チャンスである。
寮のみんなに、お店を辞める事を伝えた。
辞めると言っても、料理の仕事を辞めるのではないので、
言いやすかった。
問題は、お店の社長、料理長にどうやって「辞めます」と、言うか。
逆に、料理の仕事を続けるから言いにくい……
ちがうお店に行くわけだから、それなりの理由がいる。
もちろん、うそをついてしまえばそれまでだったが、
ほんとの事を言って辞めたかった。
16歳の少年が、40~50歳の大人に、納得のいくような話しなど
できるはずがなかった。
言いたいこともろくに言えずに、
辞めていく僕が「悪い人だ」、みたいに言いたい事を言われた。
泣きそうになるくらいボロクソに言われた。
「彼女にボケとんや!」、とか、「悪い友達に誘惑されとる!!」とか。
そして、「○○(次に勤める料理屋)は、とっても厳しいお店や!!
お前には勤まらん!!!」
中学の時にも同じような事を言われたような……
1986年12月30日、「割烹○○」退社。
31日(大晦日)~2日まで、旅行に出かけリフレッシュ。
1987年1月4日、「活州料理○○」入社。
続く…
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