自伝。 役割
1月4日、「おはようございます!」
元気よく調理場へ!!
今まで働いていた調理場とは、全然雰囲気が違う……。
前のお店は、仕出し料理が大変多く、婚礼、忘年会などの宴会も、
100名様ほど入れる宴会場を備えたお店だった。
だから、調理場も大変広く、板前さん、パートさんもたくさんいた。
一人や二人いなくても、大して気にすることなく時間が過ぎていくような雰囲気。
新しいお店は、場所が繁華街という事もあるんだろう。
調理場が大変狭い。
隠れる所がない!、どこにいても、料理長の目が届く。
これは、実は大変脅威な事!!!
調理場のポジションについて。
調理場には、それぞれ仕事をこなす役割が分担されている。
そのポジションで、その人の位もわかる。
上から、
料理長。 名前のとおり、一番偉い人。
すべてのポジションをこなせる。
おもに、献立を立てるのが仕事。
煮方。(にかた) 煮炊きする場所。
文字で書くとそのまんまだが、一番神経を使う、
ハードなポジション。
料理長の次に偉い人。
二番手と呼ばれることも。
立板。(たていた) 魚をさばく場所。
刺身を作ったり、焼き物の魚を切り出したり。
フグ、うなぎ、ハモ、すっぽんがさばけたらよしとされる。
調理場の中で、一番華やか!
焼場。(やきば) 魚を焼くのだが、串を打つのが難しい。
あと、塩加減。
「塩ふり3年」といわれるように、経験が必要。
揚げ場。(あげば) てんぷら、から揚げなど、油で揚げるのだが、
数をこなすには、やはり経験が必要。
てんぷらを、見た目にも美しく、カラッと揚げるのは職人技。
最近は、フライヤーを使うお店が多く、楽になってきてる。
脇板(わきいた) 立板さんの助手。
魚の水洗い(うろこをとったり、えらをとったりして、
下処理をすること。)をしたり、刺身を盛りつけたり、
カツラむきで、大根のケンを作ったり、野菜を利用して
刺身のあしらい物(飾り物)を作る。
追いまわし。(おいまわし)
あらゆる仕事の下ごしらえをする仕事。
とくに、煮方の下ごしらえ。
上の人に次々と仕事を持って行って追いまわす。
息が合わないと大変!
八寸場。(はっすんば)
早い話が、盛り付けをする場所。
料理長がサンプルを作ってくれるが、
それ以上にセンスが問われる仕事。
お店の規模や、板前さんの人数にもよるが、だいたいこんなシステム。
小さいお店であれば、一人で2役3役とこなす。
ちなみに現在の私は、すべてをこなしている。
これはこれで、「一人仕事」と呼ばれている。
初日、八寸場からスタート。
そうです、一番シタッパからスタート。
ここから追い上げが始まります!!!
続く…
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コメント
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今日、友達とランチを食べに行きました。
最初から感じ悪く、こちらから声をかけないと注文を聞いてもらえませんでした。案の定、料理の出し方も悪く、どんどん狭いカウンターに置かれ、ぶつかりそうな感じでした。一言、あればいいのに、気分が悪かったです。
料理は、普通に美味しかったんですが、接客態度が、最悪。
投稿: | 2010年11月 4日 (木) 21時09分
コメント、ご指摘ありがとうございます。
そして、大切な時間、気分を悪くさせてしまって申し訳ありませんでした。
家内と話し合い、以後、そのような事がないように努力してゆきたいと思います。
これは、言い訳になるんですが、当日、スタッフが一人欠けておりました。
臨時休業にすることも考えましたが、予約を頂いているお客様に申し訳なく営業いたしました。
今後、このような(スタッフが欠ける)事態になった時どうするか、
あらためて考えてゆきたいと思います。
貴重なご意見、ありがとうございました。
投稿: ひさと | 2010年11月 5日 (金) 14時32分